キャットファイトが新木場に帰ってきた！

真白をかばうようにＬＵＵ★が先発を買って出ると佐野は真白との対戦を要求。それでもＬＵＵ★が出場して試合はスタート。心なしか佐野のＬＵＵ★に対する攻撃は「オマエは引っ込んでろ！」とばかりに厳しい。そして、満を持して真白が出場するとニヤリとする佐野……ある意味で分かりやすい(笑)。

案の定、キャットファイトの洗礼とばかりに佐野は真白の衣類を追い剥ぐ。何度かＬＵＵ★が阻止を試みるが邪魔をされたとばかりにその腹いせとばかりに佐野の攻撃は厳しくなる。結局、真白は初陣を飾れず。それどころか試合後に佐野から「（誰にも邪魔されないように）次はシングルマッチだ！」と一方的に言い寄られてしまう。期待の新人の未来はどうなる？

ここ最近、ＣＰＥの試合形式で好勝負を連発しているのが『相撲ルール』だ。今大会には、そこに追い剥ぎルールをプラスしてラインナップされたが、出場したキャットファイター……いや、力士はＣＰＥの重鎮である鳳華。そして鶯谷のデリヘルキャストとしておなじみの紫龍みお。相撲ルールということを考慮すると体格としては断然、紫龍が有利である。

予想通り、紫龍が圧倒する場面が多くなる。しかし、鳳華もＣＰＥの歴史のほぼすべてを背負ってきたキャリアに裏打ちされたテクニックがある。ベテランならではの技量を存分に発揮して柔よく剛を制す闘いを見せた。やはり、スポインオフ企画として相撲ルールだけの大会も面白いのではないか？　そう思わせる熱戦となった。

第三試合にラインナップされたのはＣＰＥのお家芸であり、毎回、大興奮を呼ぶ“バナナマッチ”！　試合中にバナナを男性器に見立ててパフォーマンスが繰り広げられる試合形式であるが、今回は『敗者罰ゲーム！アイアンマン＜イマラチオ＞バナナマッチバトルロイヤル』として行われた。当サイトをご覧になられている方であれば察することができるが、強制的にくわえさせられるということである。

出場選手は範田紗々、つむごき、福山理子、びりりあんみりんだ、きゃんでぃぺろみの５名。あえてお約束として書くが、一人だけ五十路ニューハーフが入っているのはアレだが、５名が入り乱れての闘いは白熱。そして、そのルール通りに……。

バナナタイムでは当然、初代ミニスカポリスの福山理子もそれに従う。いつもは女王様然としている“理子様”が無理矢理、バナナをくわえさせられるシーンはある意味でショックであり、それでもこういうことが起こるのもキャットファイトのカタルシスだ。しかしながら、この試合でいろいろと注目を集めたのが、やはり範田紗々だろう。

責められても、罰ゲームを受けても、何をしてもすべてがナチュラルにエロい！　元セクシー女優ということもあるが、現在、あらゆる舞台、Ｖシネで活躍している彼女のこのような姿を見ることができるのはＣＰＥの試合だけ！　そう思うと、ＣＰＥのリングで起こるすべてのことが尊いものに感じるし、キャットファイトはやはりナマに限る。そして、新木場に良く似合うと実感した次第。

この日のセミファイナルにラインナップされたのは、今大会の目玉の一つともいえる小向美奈子のキャットファイターとしての参戦だろう。いつもはお仕置き係として大会を盛り上げる彼女が特別シングルマッチに挑んだのだ。

小向がファイターとして向かったリングで待っていたのはプロレスラーの菊タロー選手！　世界でトップクラスのコミカルレスラーとして硬軟を取り入れた独自の試合展開であらゆるリングでオーディエンスを喜ばせてきたツワモノである。期待と同時に「あの小向美奈子が、どのような餌食になるのか？」に注目が集まったが……。

これまでに何度も女子プロレスラーとあらゆる試合形式で対戦し、その都度、これ以上に無いセクハラ攻撃を見せてきた菊タロー氏。だからこそ、男性客は期待で胸と股間を膨らませたわけであり、それに答えるように我々男の欲望を代弁する攻撃を見せてくれた。

しかし、小向が鞭を取り出すと……攻撃を受けるのは打たれ強さを見せるプロレスラーとしての矜持なのだろうか。いや、単なる本能なのだろう。プロレスラーとしてというよりも、　自分の性癖に正直な男としての歓喜を声をあげて、結果的に轟チン！　キャットファイトの試合ならではの明るく激しく楽しいズンドコな試合となった。今後も菊タロー選手と範田紗々、福山理子、伊織涼子、アラレ王、若林美保といったキャットファイターとの試合を見てみたくなったファンも多いのでは？

この日のメインはリリーザストリングス、みでぃ、伊織涼子、若林美保、そしてこの試合がデビュー戦となる中身の５選手が登場した『ストップザミュージック！追い剥ぎバトルロイヤル』。音楽が流れる中で追い剥ぎ戦を行い、三代目葵マリー女史の指揮で音楽がストップ。その無音タイムにイタズラをされるという新たな試みの試合である。と、いってもベースは追い剥ぎ戦であり、試合はいきなり衣類の脱がし合いから始まる。

この久しぶりの新木場大会に、久しぶりのＣＰＥ参戦となった若林美保が大活躍！　もともとストリッパーながらＣＰＥの大会では“追い剥ぎの女王”として君臨してきた彼女である。その脱がせテクニックは「さすが！」と唸らされるものがある。

ここ最近の追い剥ぎ戦は、どちらかというと相手の衣類を引きちぎるように脱がせるシーンが多かった。もちろん、それはキャットファイターの感情が剥き出しになった結果であり、キャットファイトの魅力であることは否定しない。しかしながら、時には最後の一糸が首に絡まったり、皮膚に食い込んだりと闘わない素人目から見ても危ないと思えるシーンがあったことも否めない。とくに筆者はリングサイドで撮影しているだけにヒヤッとすることもあった。

ところが若林はたしかに脱がすために相手の衣類を引っ張ることはする。しかし、その後、無理矢理引きちぎるのではなく、スルリという感じで脱がせるのだ。だからこそ、追い剥ぎの女王として君臨してきたわけであり、これまでに数々の追い剥ぎベストバウトを生み出してきたのだろう。

また、この試合で光ったのは伊織涼子の受けっぷりの良さだろう。もちろん、相手の衣類を追い剥ぐ闘う姿勢もシッカリと見せていた。そして、追い剥がされそうになると脱がされまいと必死に抵抗して反撃のチャンスをうかがう視線にも鋭いものがあった。とにかく、そのすべてから艶やかさが漂い、脱がせても脱いでもセクシーなのだ。終盤の若林・伊織による攻防は“闘いの相思相愛”ともいえるほどキャットファイトの魅力が詰まっていたと思う。久しぶりの新木場で現在のＣＰＥのベストを披露したのではないだろうか。

この日の大会はＣＰＥ史上、屈指の大会であったと思う。これはメインに出場した選手だけではなく、この日、そして、これまでに登場したキャットファイター、ＣＰＥの歴史が紡いできた物語であり、しかもそれはあくまでも通過点に過ぎない。なぜならば、ＣＰＥの大会は今後も続いていくからだ。

キャットファイトが久しぶりに新木場に戻ってきた。たしかにそれは今大会の主なテーマの一つであり、懐かしさもあった。だからといって懐古的かつ回顧的なものになるのではなく、この日、２名の新人選手がデビューするなど、常に新たなことに挑んでいることもＣＰＥの最大の魅力である。そして、そんな瞬間に立ち会えることがナマ観戦の魅力でもあるので、次回大会をぜひ！